私が日本で体験したカルチャーショック
意外とアナログ?
キャッシュの国
日本で銀行口座を開設したときに、もらったキャッシュカードはどこでもお支払に使えるデビットカードのことだとてっきり思ってしまいました。
フィンランドではほぼどこでもデビットカードやクレジットカードは昔から使えていましたが、11年前の日本は現金払いが主流でした。急に体調が悪くなり、病院に行ったときは「財布の中のお金は足りるのか?」といつもドキドキしていました。
コロナ前から少しずつ電子マネーやクレジットカード払いが増えてきていますが、私が通う病院では現金払いは今でも多いように感じています。
FAXの存在
フィンランドだけではなく、他の外国籍の友達にも「FAXを使用する機会はほぼない」という声が多いです。今は電子メールで確実に受け取り、やり取りもしっかり確認できます。ウォシュレットがすごい進化しているのに、通信はFAXを使用する機会が多いので不思議です。
日常生活の驚き
税抜き金額の表示
キッチンがなんか違う
フィンランドではよくオーブン料理をしていました。レンジオーブンではなく、以下のようなオーブンですね!
ジャガイモ料理やグラタンなど簡単に出来ていましたが、住んでいたシェアハウスに魚グリルしかなくてびっくりしていました。電子レンジはオーブン機能があったかもしれませんが、そんな発想はなかったのです。材料は見つかりましたが、オーブンがなくて馴染みの料理ができず最初はかなり困っていました。
また、フィンランドのお家には、大きい食洗器が入る枠がキッチンにあるのは当たり前です。日本では基本的に手で洗い、食洗器があってもわりと小さい方ですね。
いざ働いてみたら…
残業が求められる
日本語学校を卒業して就職活動をしていたとき、正社員に毎日残業が求められていた会社で研修を受けました。結局その会社とは無縁でした。何社かで働き、できるだけ残業を減らそうという会社もありました。しかし中には上長に「皆さん頑張って遅くまで働いていますので、Sanniさんも残ってください」と言われた会社もありました。とてもショックでした。
フィンランドでは昔からワークライフバランスがとても重視されていて、定時に帰ることは誰も変な目で見ません。ちなみに今はクラスメソッドグループで働いていて、ワークライフバランスが重視されていると感じています。残業はたまにありますが、その分はフレックスタイムで調整ができるのは助かります。
女性は事務、男性は営業
ご存じの方もいるかもしれませんが、フィンランドの首相は当時34歳の若さで世界最年少の首相になった女性のサンナ・マリン氏です。実はフィンランドでは3人目の女性首相で、私が小学生のときフィンランド初の女性大統領のタルヤ・ハロネン氏が任命されました。昔から女性のリーダーシップがあって当たり前でした。
クラスメソッドグループに入る前に、何社か男女の役割分担がされている会社で働いていました。出世したくても、事務業務やアシスタント的な業務しか任されませんでした。すごく悔しかったです。幸い今はその業務を活かし、契約事務ユニットリーダーとして務めています。頑張ります!!
逆カルチャーショックも
24時間ではない
大阪みたいな都会には、24時間営業のコンビニやスーパーはあって当たり前です。他にも24時間サービスが色々あります。しかしフィンランドでは24時間のサービスがとても少なくて、日曜日なんかスーパーが昼の12時からオープンだとか…これは、働いているスタッフにとって嬉しいですが、日本の24時間営業に慣れてしまったら不便に感じます。
更にフィンランドではお酒の販売は午前9時~午後9時の間でしかできないので、夜はちょっと宅呑みしたいな~と思ったら、早めに買いに行かないといけません。
公共交通機関の正確さ
年末年始に一時帰国した際に、割とバスや電車は時間に正確な方でしたが、まぐれだったのかもしれません。冬は特に、雪の関係で遅れたり全く来なかったりして…毎年必ず雪が降るのに!
まだフィンランドに住んでいたときは「そんなもん、仕方がない」と思っていたが、今は少しでも遅れたらイラつきます。やはり日本の公共交通機関は正確で本当に助かっています!